【観劇日時】 2003/5/24 13:30〜17:00
2003/5/31 19:00〜22:30、2003/6/8 12:30〜16:00
【場所】 青山劇場
【参加方法】 ホリプロオンラインチケットから購入
◆はじめに
「ユースケがミュージカル」。最初聞いた時、ちょっと意外でした。
お芝居や歌はわかるけど、踊りも?でも、思い出してみれば、
ビンゴボンゴの振りつけからはじまって、ぷっすまSPでの
MAXとのダンス対決なんかもあったし、けっこう踊りもイケるかも?
今ならレギュラー本数も少ないので、公演日程も支障ないしね、と、
何年か前に、「おとばん」で「舞台やりたいけど、レギュラー減らさなきゃ
なぁ。。。」と当時レギュラー8本抱えながら、ボソっと言ってたのを
思い出しました。
チケゲットは、ホリプロのHPからの予約。電話と比べて、
チケが届くまで、シンパイだったけど、予約そのものはそれほど
混雑せずにとれたので、よいシステムかも。
3〜4ヶ月のあいだ、楽しみながら待って、やっと舞台初日が!
◆いっぱいの花束
青山劇場入り口を入ると、とにかくいっぱいのスタンド花が。
とても全部は書ききれず、たくさん抜けてます。
もちろん楽屋にもたくさんの花があったみたいで、
あの桑っちょこと、桑田佳祐のも。
石井竜也/柳葉敏朗/窪塚洋介/小池栄子/中島知子/吉沢悠/
ネプチューン/雛形あきこ/飯島直子/阿部寛/須藤理沙/
テレビぴあ/ぷっすま/いいとも/ココリコミラクルタイプ/
WOWOW/めちゃイケ/NHK「川、いつか海へ」/
ネプリーグ/トップランナー/@ローン/ユーキャン/
それからプログラム販売、DVD&VHSの予約、サンプルCDの予約、
初日は私は気づかなかったのですが、Tシャツなどのグッズも販売あり。
◆ストーリー(ネタばれOKな方は、スペース部分を反転させて下さいね)
中山ユーイチ(ユースケ)は優柔不断だけど、ごくありふれた29歳。
死んだ父親が買ってた馬券が2億円あたり、フラれそうだった彼女から
プロポーズ承諾をゲット!しかし、披露宴の最中に2004年から
彼女がタイムスリップしてしまい、彼女を追って1968年へ
タイムスリップ。やっと会えた彼女は10年前にタイムスリップ
していたため、フケててガックリ。でも、35年前の世界での
メグミ(奥菜恵)との出会いの中でバンドを組む事になり、
平和を謳歌。ところが、2004年の仲間に急遽引き戻された
元の世界は戦時下で、時を越えて再開したメグミも危ない状況だった。
◆東京初日
1時半開演。BGMが大きくなったと思ったら、あまり前触れもなく、
ユーイチ(ユースケ)が舞台上に登場。約2時間ぶっ続けで、3時過ぎに
休憩15分。それからまた1時間半続き終演はなんと5時。普通の2倍くらい
お芝居を見た気分。ステージラストでメグミを抱えながら、ユースケ
少し泣く。無事幕があけて、おめでとうと思うけど、これから2週間
タイヘンだろうなと思う。
◆東京中日
あちこちに手直しのあとがあって、それをチェックするのが面白かった。
怒涛の4連チャン中(土曜日曜と2回ずつの公演)だったので、
役者さん達、声がカスれたりして、タイヘンそう。。。
◆東京千秋楽。
ラストはユースケ、やっぱり泣く。終わりの挨拶は2回。
最後は一本締め&三本締めで無事終了。でも、名古屋と大阪もあるけど。
今回は見送り。残念。
◆舞台セットについて
無機質なグレーの背の高い壁が。これが舞台が始まると、
あちこちに扉が開いたり、小ステージがせり出してきたり、上部に小ステージがあったり、
小さい窓がいっぱい開いたりと自由自在。
◆フライング
ユースケのフライングは、最初のタイムスリップ、穴ほり、観客席上の3箇所(たぶん)。
タイムスリップの時は、くるくると逆回転も。あれって2本のワイヤーで吊ってるんですよね?
でないと回れないし。観客席上の時は、1本のワイヤーでした。大きく距離移動するのに向いてるかも。
ちなみに相当イタいらしい。ユースケが舞台差入れ希望にマッサージを上げてたけど、納得。
◆歌全体
役者さん達は右頬に目立たないようにマイクを取りつけてました。
もちろん歌もそれで拾ってるワケですが、顔の向きを変える時に、ビミョーに
ボリュームが変わるのが気になった。あと、役者さんの発声法か歌そのものか
音響か、どれが原因かわからないのですが、歌詞が聞き取りづらい歌が何曲か。
面白そうな歌詞だっただけに、勿体ない。
ファンのせいか、ユースケの歌詞は、とても分かりやすかったです(笑)。
それから、歌ウマかった。今まで聞いた中で一番かも。
◆曲について
もちろん全曲お気に入りだけど、絞りに絞って9曲だけ(あんまり絞れてない…)。
ゲバルト・ア・ゴーゴー:ごまーだーんごー♪。歌でこんだけ笑えたのは、久しぶり。
「イテテ、イテテイテ…」でユースケが入ったり、すぐ中華屋のオヤジに
切り替わるところとか、短い曲なのに細かいトコロまで練ってあって、
何度観ても笑えました。
芸能プロダクションのハードな日常:最近朝カイシャに行く時に、
頭ん中で回ってます(笑)。ウサギもはねてます。
金魚鉢:3バージョンのうち、最後のがやっぱり印象が強かったかなぁ。
EVERYONE SAYS I LOVE YOU:ロシア民謡調、面白い。
プラマイ0:しみじみしちゃう歌詞。井上順が歌うのがいいのかな。
間奏で父親を失って落ち込むユーイチに、「元気だせよー」と慰める、
早川クン(みのすけ)。実生活では彼は実は、半年前に父親を亡くしてるそうで、
「元気出るかよー(ユーイチ)」で当然だよねーと、同じ目に会った私は、
思わず感情移入。
東京ゴミ砂漠:CMでも流れてた曲。サビの振りつけがちょっと面白い。
花咲く乙女よ穴を掘れ:シルクスクリーン越しに穴を掘るシーン。
スクリーンに穴からハムスターとかよくわからないモノが出てくる。
東京千秋楽では、座席通路にコーラスのヒトが並んで、臨場感あるものに。
ちなみに歌詞は糸井重里だったりする。
大変で行こう:ジャズっぽい演奏がカッコイイ。衣装と歌詞を変えれば、
ホテルのラウンジとかでも通用しそうな。でも、あの歌詞の方が共感できるけど。
懐かしい未来:最後のデュエットソング。泣けるよねぇ。
◆ストーリーについて
ケラ氏が現実にこれほど台本が影響を受けたことがないとプログラムで語っただけあり、
反戦色の強い内容に。タイムスリップを通して、時間の作られ方や作り方の大事さ、
時間を超えた愛情の強さ。かなり色々な内容が盛りだくさんだったけど、全編に、
恒久の平和を祈る気持ちが流れてたように、感じました。
◆気になった役者さん
敢えて宣伝媒体に名前の載ってなかった役者さんから、2名をピックアップ。
普段舞台を見てないので、演技の面でコメントできないのが、ツライのですが。
メグミの兄役のヒト。おもろいヒトを見つけてしまった(笑)。それから、
サキ役のヒト。演技も面白かったけど、スタイルいいです。うらやましー。
◆その他感想
ミュージカルは滅多に見ないのですが、
ミュージカルにありがちな、臭さがなくてよかったです。あ、M−2「そーしーてぇー」は、
それっぽかったか(笑)。
◆舞台情報
「ドント・トラスト・オーバー30」〈HORIPRO×NYLON100℃ SPECIAL SESSION〉
【作・演出・作詞・曲】ケラリーノ・サンドロヴィッチ【音楽】鈴木慶一
【出演】ユースケ・サンタマリア/奥菜恵/犬山犬子/みのすけ/秋山菜津子/たま/井上順/他
【公演日時】 2003/5/24 〜 2003/6/8:東京
2003/6/13 :名古屋、 2003/6/18 〜 2003/6/22:大阪
【会場】青山劇場ほか【料金】S-9500 A-7500(青山劇場)